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フリースクール義務教育化 保護者の6割が賛成――文科省義務教育意識調査

フリースクールを義務教育として認めることに、小中学校の保護者の6割が 賛成していることなどが、文部科学省が全国の小・中学生(小4〜中3)、保護 者、教員などを対象に行った義務教育意識調査の速報で明らかになりました。

同調査は、文部科学省がベネッセコーポレーションに委託して、全国の小・ 中学生(小4〜中3)、保護者、教員、学校評議員、教育長、首長ら3万6000人 を対象に、学校への満足度や教育改革への考え方などについての意識や実態を 訪ねたもので、「総合的な学習」についての設問が多い。回収率は約50%。

◇低い「いじめ・不登校」への満足度

学校への満足度については、保護者の7割以上が「とても満足している」「 まあ満足している」と、全体としての満足度は高かったものの、「いじめや不 登校問題への対応」については、「とても満足している」「まあ満足している」 の合計が、小学生保護者で39・5%、中学生保護者で34・2%にとどまっ ているなど、個別の問題についての満足度は必ずしも高くありません。

子どもの学校生活への満足度については、「学校のきまりやルール」につい て、中学生の満足度が47・1%だったのを除いて、友だちや先生との関係、 学校行事、授業などの各項目で、半数以上が「とても満足している」「まあ満 足している」と、保護者よりも子どもの満足度が高い傾向があります。

また、学校が「とても楽しい」「まあ楽しい」と答えた子どもは、小学生7 8・9%、中学生75%で、学年が高くなるほど学校が楽しいと感じている子 どもの割合が低くなっています。

◇「ほとんど勉強しない」中学生が4割強

学校外の生活について、平日の就寝時間が学年が上がるにつれて遅くなる傾 向があり、中学3年生の64・4%が、午後12時以降に床についています。 朝食については、中学生の4分の1弱に食べない日があり、これも学年が上が るにつれてその割合が増えています。また、小学生の2割、中学生の4割が朝 食を「自分ひとりで」食べる「孤食」の状態にあります。

家庭学習では、中学生の42・5%が、学習塾を除いて「ほとんどしない」 と答え、「30分くらい」を含めると6割が30分以内で、「学年×10分」 の「標準の家庭学習時間」には程遠い状況にあります。

一方、テレビやビデオ・DVDの視聴時間は、「3時間ぐらい」「3時間以 上」が、平日で小学生32・2%、中学生41・1%、休日では小学生38・ 3%、64・7%に及び、学習時間の少なさと実に対照的です。

◇立場による違い明確――教育改革

教育改革に関する考え方については、立場による意識の違いが明確になりま した。

「年間の授業時間を増やす」に「賛成」「まあ賛成」の割合が、保護者や学校 評議員ではほぼ3分の2に達している対して、一般教員は36・3%、校長・ 教頭等は43・8%にとどまっています。「教科書に盛り込む内容を増やす」 については、保護者の過半数が肯定的ですが、他はすべて肯定的意見は半数以 下で、保護者の「お勉強」志向が目立ちます。

反対に、「習熟度別の授業を増やす」「複数担任制や少人数による指導を行 う」では、どの立場でも肯定的意見が圧倒的で、放課後や休日に補習授業や学 校行事等を行うことや、選択授業を増やす、小学校からの英語必修化など、教 員の負担増につながる項目について、立場の違いが際立っています。

少人数学級については、子どもの意見も聞いていますが、大人はどの立場で も圧倒的に「賛成」「まあ賛成」が多いのに対して、子どもは「反対」「まあ 反対」が圧倒的であるのは興味深いところです。

また、教育制度については、6-3制の変更や5歳就学義務教育機関の延長、 飛び級、落第などの「改革」への支持は、立場の違いにかかわらず少ないのに 対して、「不登校の子どものためのフリースクール等を義務教育として認める」 では保護者の63・2%をはじめ、「賛成」「まあ賛成」が「反対」「まあ反 対」を大きく上回りました。

その他、学校への外部評価の導入や、保護者・住民の運営参加について、保 護者や学校評議員が比較的肯定的なのに対して、一般教員や校長・教頭には否 定的意見が多いなど、立場の違いによる考え方の違いも目立っています。

文部科学省では、さらに詳細な分析を行って、10月をめどに最終報告書を 提出する予定です。

⇒ 「義務教育に関する意識調査」結果の速報について(文部科学省)


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[2005/07/07更新]

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